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玉藻の前

歳時記

2ヶ月かけて衣装を製作していたバレエ公演が、無事に終了しました。

今回の作品は、オリジナルの新作でした。原作は、玉藻の前と言う平安時代のキャラクターを主役に書かれた昭和初期の作品。玉藻の前はゲームキャラにもなっているらしいですね。

先ずは原作を読む。

え⁉︎頼まれた物を縫うだけじゃないんですか?と聞かれたことがあります。まぁ読まなくてもなんとかなるかもしれないけれど、自分の関わっている物の、場面背景や関係性を理解できている事で、作品の精度が上がると思うのです。わたしの場合、パターン(型紙)生地選びにも関わっているので尚更。

長く洋裁をやってきて、まさか、神主さんの着ている狩衣や、お坊さんの袈裟を作るとは、思ってもいませんでした。この時代は身分によって色が決まっていたために、高校生以来?官位表を見て位を確認したり、主役に帯をデザインするか考えてた時に、調べてみたら帯の出現は室町以降なので、平安時代には相応しくないことが分かったり、とっても勉強になった作品でした。

新作を2ヶ月で作るのはとてもハードでした。ブログもかなり停止していたので、ぼちぼち振り返っていきたいと思っています。